讃岐平野の田植えシーズン到来を告げる初夏の風物詩が、満濃池のゆる抜きです。「ゆる抜き」とは、田植えの時期に合わせて満濃池の水を下流の田んぼへ送り出す伝統行事。今年も、6月15日、関係者が豊作を願う神事を行った後、午前11時から取水塔のハンドルを回して放流が行われました。放流量は最大で毎秒約5トンとされ、丸亀市・善通寺市など香川県中部の2市3町、約3,000ヘクタールの水田を潤します。
とはいえ、このあたり(高松市仏生山町)の水田は、近所のため池からの放流で満たされるのですが、何と言っても『満濃池』がシンボルで、合い言葉です。満濃池は香川県南部、徳島県境に近いまんのう町にあり、大宝年間、701〜704年ごろに築造されたと伝えられ、弘仁12年、821年には弘法大師空海が改修したことで知られています。県内の至る所で、弘法大師空海の功績が見られます。そんなには、動けなかったと思いますが。
昭和34年には堤防を6メートルかさ上げし、現在の貯水量は1,540万トン、農業用ため池として国内最大級の規模です。香川県内のため池は、香川県の最新公表データでは12,217か所です。香川県は、ため池の数では全国第3位ですが、県土面積に対するため池密度は全国一とされています。同資料では、平成12年3月時点で14,619か所、令和3年4月時点で12,269か所とされており、統廃合・埋立て・小規模ため池の埋没や荒廃などで減少しています。
宅地化が進み、その影響で農地が減少し、ため池が要らなくなっています。それでも、目に見えて大きくため池が廃止されているわけではありません。ため池の水が枯れたり、管理が難しくなったりして、自然に用途を失うものもあります。それでも香川県には、満濃池以外にも約1万2千か所のため池があるのです。しかし今日は『ため池』をネタにするのではなく、田植え作業で朝から駆り出され、掃除奉仕の氏子さんが極端に少なかったという嘆きに紙幅を使っています。
このあたりの田植えは、老若男女一家郎党総出でやるというのが、私の子どもの頃の記憶です。1週間くらい毎日、植え付けの田を移動し共同で行います。実家が製麺業を営むうどん屋だった頃、毎日50~60玉を総本家に配達するのが小学生の私の仕事でした。稲が植わった田は、心地よい水冷クーラーのようでした。アマチュア無線の電波も、アンテナインピーダンスのSWRが下がり、不思議に良く飛ぶのです。こうした田植えが終わるとまた、『半夏』でうどんを食べます。フォームの終わり
今日は人手が少なくて苦労したと縷々書きたかったのですが、『私事が公事(神社イベント)に優先する』と日頃から口にしていることから、当然の帰結でした。もっとも、稲作は神様が最も喜ばれる営みでもあります。今日は参道の櫻などの木もある程度伐採しました。近所の年配の女性から麦茶の差し入れを頂戴しました。参道沿いの氏子宅から、100V電源をお借りしました。ありがとうございます。

