夏越しの祓いは時代とともに忘れ去られた神事

6月29日(月)の四国新聞『一日一言』コラム欄に、『夏越しの祓い』に関する話題が書かれていました。『六月三十日(みそか)は年のヘソ』で、文字通り1年の折り返し点である。県内の神社では、『夏越しの祓い(なごしのはらい)』の神事が行われる。チガヤなどの草を束ねて作った『茅の輪』を、左・右・左と8の字を描くように3回くぐり抜け、年の残りの無病息災を祈るのだという。

過日の神社庁香川支部総会で、本当に久しぶりに再会した平賀正明田村神社副総代が「昼からチガヤを取りに行く」と話すので、「それは何ですか」と尋ねたところでした。近くにいたちきり神社の禰宜・多田光久さんに、「ちきり神社でもやっていますか」と聞くと、「今はもうやってない」との返事。香川支部23社でも、やっているところは田村神社だけかもしれない。新聞記事を読んで、このあたりの事情がよく理解できました。

元麺職人の私は、この頃は「半夏生」だと覚えています。AIに聞いてみると、
半夏生(はんげしょう)とは、梅雨の終わり頃、田植えや麦刈りが一段落する時期を示す日本の暦の言葉です。昔の農家にとっては「この日までに田植えを終える」という大事な目安でした。令和8年(2026年)の半夏生は、7月2日(木)です。国立天文台の暦要項では、太陽黄経が100度になる時刻、つまり半夏生に入る時刻は7月2日午前5時04分とされています。

また、この時期には「天から毒気が降る」「井戸に蓋をする」「野菜を採らない」などの言い伝えもありました。現代的に見ると、梅雨どきの高温多湿で食べ物や水が傷みやすく、農作業の疲れも出る時期なので、無理をせず休むための戒めだったとも考えられます。食べ物の風習も地域で違います。関西では、稲がタコの足のようにしっかり根を張るようにとの願いから、タコを食べる風習があります。孫娘の百笑(ももえ)はタコが好きで、自分で切ってよく食べています。

香川県では特に、半夏生はうどんと結びついています。麦刈りから田植えまでの忙しい農作業が一段落したころ、農家が手伝ってくれた人に新麦で作ったうどんを振る舞う風習がありました。そのため本場さぬきうどん協同組合は、昭和55年に7月2日を「うどんの日」と定めています。令和8年7月2日には、高松市番町の中野天満神社で献麺式も予定されています。つまり半夏生は、単なる暦の日ではなく、「田植えを終え、農作業の労をねぎらい、夏本番に備える節目」と考えると分かりやすいです。香川では「半夏生=うどんの日」と覚えておくと、地域の暮らしとも結びついて理解しやすいと思います。
フォームの始まり

話がいつものように飛びましたが、神社の夏祭りは、今では屋台やカラオケ大会が中心になっているところも多いものの、もとは『夏越しの祓い』の神事からですね。『愛宕神社』の夏まつりに招かれていますが、心して出掛けねばならなくなりました。神事です、あくまでも神事で、ただのカラオケ大会ではありません。また一つ、『神の世界』を学びました。